学習障がい(LD)を理解しよう
目次
LDの子どもたちの強み:個性を活かす支援
LDの子どもには、以下のような素晴らしい強みが見られることがあります。
優れた聴覚的記憶力
耳から入った情報を正確に記憶する能力は、語学学習や音楽分野で力を発揮します。
豊かな想像力と創造性
文字にとらわれない自由な発想は、アートやデザイン、ストーリーテリングの分野で輝きます。
全体像を捉える力
細部より全体を把握する能力は、企画力やマネジメント能力につながります。
視覚的・空間的な認知能力
図形やパターンの認識力は、建築、デザイン、エンジニアリングなどの分野で強みとなります。
口頭でのコミュニケーション能力
話すことが得意な子どもは、プレゼンテーションや対人関係で力を発揮します。
問題解決のための代替方法を見つける力
困難に直面した時、独自の方法で乗り越える工夫をする力は、将来のイノベーションにつながります。
これらの強みを活かすことで、子どもの自信と能力を伸ばすことができます。例えば、視覚的な認知能力が優れている子どもであれば、レゴブロックやプログラミング、図工などを通じて、その才能を伸ばすことができるでしょう。

家庭でできるサポート:理解と受容から始まる支援
LDの子どもを支援する上で、家庭の役割は非常に重要です。以下のようなアプローチが効果的です。
多様な学習方法を試す
文字だけでなく、音声、動画、体験など、さまざまな方法で学べる環境を用意します。読むことが苦手なら読み聞かせを、書くことが苦手なら口頭で答える機会を増やすなど、子どもに合った方法を見つけていきます。
ICT機器を積極的に活用する
タブレットの音声読み上げ機能、音声入力、計算アプリなど、テクノロジーを活用することで、学習のハードルを下げることができます。これらは「ずる」ではなく、メガネと同じように必要なサポートツールです。
得意なことに注目し伸ばす
苦手な学習だけに焦点を当てるのではなく、得意な分野や好きなことを見つけて、そこから自信を育てます。絵が得意、話すことが得意、工作が得意など、どんな子どもにも必ず輝く部分があります。
小さな成功体験を積み重ねる
難しい課題は小さなステップに分け、一つずつクリアしていくことで達成感を味わえるようにします。「できた!」という経験が、次へのやる気につながります。
努力を認め、プロセスを褒める
結果だけでなく、取り組んだ過程や工夫を認めることで、自己肯定感を高めます。「よく頑張ったね」「この方法を思いついたんだね」という声かけが大切です。
学校との連携を密にする
担任の先生や支援員と定期的に情報交換し、家庭と学校で一貫した支援を行います。連絡帳やメールなどを活用して、子どもの状況を共有していきましょう。
就学前にできる準備と支援

LDは多くの場合、小学校入学後の学習場面で明らかになることが多い特性です。
しかし、就学前の段階でも、将来の学習の土台となる力を育てることは可能です。
言葉や音への気づきを育てる活動
しりとり遊びや音遊びを通じて、言葉の音韻意識(音を聞き分ける力)を育てます。この力は、将来の読み書きの基礎となります。
認知機能の土台づくり
記憶力、注意力、視覚認知、聴覚認知など、学習の基盤となる認知機能を遊びを通じて育てます。パズルや積み木、絵カード遊びなど、楽しみながら力をつけていきます。
数の概念の基礎を育てる
おもちゃを使った数遊びや、日常生活の中での数え歌などを通じて、数の概念の土台を作ります。
手指の巧緻性を高める活動
粘土遊び、お絵かき、ビーズ通しなど、手先を使う遊びを通じて、将来の書字に必要な力を育てます。
保護者への情報提供と相談支援
お子様の発達について気になることがあれば、専門スタッフが丁寧にお話を伺います。就学に向けての準備や、必要に応じて専門機関(児童相談所、教育相談センターなど)への橋渡しも行います。
LDは就学後に明らかになることが多いため、「笑顔のはな」のような児童発達支援事業所では、主に就学前の土台づくりと、保護者の方の不安に寄り添う相談支援が中心となります。気になることがあれば、早めにご相談いただくことで、お子様に合った準備を一緒に考えていくことができます。